昭和レトロなおもちゃや人形を買取する中、骨董品や古美術品と混じって必ずニッパー君を見かけます。今回の骨董品査定でも福岡市内のマンションでしたが昭和40年代にもらったといわれる磁器製の
ビクター犬を買取致しました。残念なことにこのビクター犬、足が折れていて補修跡がありました。
「Nipper(ニッパー)」とは主にビクターのロゴとして有名な蓄音機を覗き込んだ犬の名前です。マーク・H・バラウドは「ニッパー」と呼ぶ非常に賢いフォックス・テリアをかわいがっていましたが、彼が世を去ったため、彼の息子とともにニッパーをひきとり弟のフランシスが育てました。たまたま家にあった蓄音器で、かつて吹き込まれていた兄の声を聞かせたところ、ニッパーはラッパの前でけげんそうに耳を傾けて、なつかしい主人の声に聞き入っているようでした。そのニッパーの姿に心を打たれたフランシスは早速筆をとって一枚の絵を描き上げました。その時の蓄音器は録音・再生ができるシリンダー式でしたが、その後円盤式に画き変えられました。そして、「His Master’s Voice」とタイトルをつけたのです。亡き主人の声を懐かしそうに聞いているニッパーの可憐な姿は、円盤式蓄音器の発明者ベルリナーを感動させ、彼はこの名画をそのまま商標として1900年に登録しました。そんな
レトロなビクターのニッパー君は日本でも昭和30年代くらいより電化製品やステレオを購入した家庭に景品として配られたようですね。どこの家庭でも見かけた
人形です。
骨董品買取の福岡玄燈舎ではビクターニッパー君買取ります。お気軽にお問い合わせください。
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