蓄音機買取りました…福岡市内のお宅より
西洋骨董やアンティークが沢山あるので査定に来てくださいとのご連絡があり早速、出張査定に伺いました。
お部屋の中には置き時計やアンティークウオッチ、カメラやタイプライターなど先代の方がアメリカより持ち帰った物だそうです。
その中で一番古そうな「蓄音機」を見つけ調べたところ1905年製のエジソン瘻管蓄音機でした。この瘻管蓄音機は円盤型のレコードでは無く筒型の蝋管と呼ばれるレコード?を差し込んで聴くという感じです。すこし蓄音機の歴史についてお話いたします。
1877年7月18日、トーマス・エジソンは蓄音機を発明しました。エジソンが明瞭な音の録音と再生に初めて成功したのは12月初頭のことで、手回し式の金属シリンダー表面に溝を掘り、その上に巻きつけた薄いスズ箔に音を記録していました。
瘻管とは、音を録音して再生するための商業的媒体として最初期のものです。1896年~1915年に最も広く普及しており、その頃は一般に「レコード」とだけ呼ばれていたようです。中空になった円筒形の物体(シリンダー)であり、外面に録音内容を音溝として刻み込み、蝋管型蓄音機に取り付けて再生します。
1910年代には、蝋管と競合していた円盤状レコードが市場で勝利をおさめ、商業的な音楽媒体の主流となったのでその後、瘻管自体は造られなくなったそうです。